乙嫁語り 8巻感想「がんばれ、パリヤさん!」
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森薫先生のディープな趣味が濃縮されてぎゅっとつまった『乙嫁語り』の8巻が発売されました。今回の主人公、第5の乙嫁となるのはパリヤさん!アミルさんが嫁いできて初めての友達となった、あのパリヤさんですよ。
このままお嫁に行けないかも…!?と悩んでいたパリヤさんが、縁談相手のウマルさんといい感じになっていた、あの話の続きです。
今回はパリヤさんのニヤニヤ顔と森先生のこってりとした刺繍のかきこみが見どころ。やばい作画力で、
冒頭に前回の姉妹妻編、最後の1話が載っているのだけど、画面密度の違いにびっくりします。
刺繍!刺繍!!
お嫁に行く時には、刺繍を施した布を用意する「布支度」を行います。パリヤさんも(下手ながらも)準備を進めていたのだけど、先日のアミル兄一派の襲撃で、街がボロボロに。パリヤさん宅も壊滅状態となり、今まで用意していた布も燃やされてしまいました。
アミルさん宅に居候し、布支度を再開します…が。刺繍が苦手なパリヤさん、全然進まない。アミルさんとその夫であるカルルクさんの妹、ティレケさん*1にも手伝ってもらうけれど、彼女に 「刺繍は嫌いですか?」ってきかれるほどの苦悶の表情で縫い続ける…。
あまりにも酷い状況に、アミルの家の婆ちゃんが一肌脱いだ!パリヤさんは弟子となって(?)針仕事を仕込まれることとなります。「ちょっと楽しようかな…」と考えていると、ヌッと現れるひい婆ちゃんのタイミングの良さが恐ろしく怖くて面白い。
今回の刺繍の絵はねー、凄いよ。森先生が「私、生きてる!」と思いながら描いてるのが想像できます。こまけぇ…。こんなのアニメ化できる訳ない(その予定もないけれど)
8巻はパリヤさんファンのための一冊だ
『乙嫁語り』8巻の魅力は、コロコロと変わるパリヤさんの表情に詰まっている、と言っても過言ではない!はず。
うまく刺繍をしたいなら「身近な人を想って縫うんだな」と言われ、頬を染めながら縫うパリヤさん。
刺繍が上手くいって、妄想が加速するパリヤさん。
ウマルさんの「いつもはあんな感じなのですか?」を悪い意味に取りすぎて布団に引きこもるパリヤさん。
もっと素敵な女性になりたい!と、近所で評判の良い娘さんのカモーラさんをストーキングするパリヤさん。
あらゆるパリヤさんを楽しめる1冊となっております!
今回の気になるところ
前回の姉妹妻編では、あえてあっさり目な作画をしていました。その反動なのか、今回は画面が特にみっちりしている気がします。
あと、パリヤさん。どんどん眉毛がふとくなっていってるよね…?イケメン度が増してるよね?
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*1:鷹マニア少女