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ポジティブに、戦略的に、諦めていこう『諦める力』❨為末大❩感想


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「諦める」という言葉にはネガティブなイメージがある。だけど、ポジティブにとらえることもできるという可能性を示しているのがこの本だと思う。

諦める力~勝てないのは努力が足りないからじゃない 

『諦める力』は、元陸上競技選手の為末大氏の著書。

ちょっと前に話題になったので、読んだことかある方も多いかな。わたしはKindle unlimitedのページで「本屋で見かけたなー」なんて思いながら、ダウンロードしてみました。

なぜ「諦める」がポジティブな意味になるのか


より活躍できるフィールドへ移るための絞りこみの結果としての「諦める」だから。

戦略とは、トレードオフである。つまり、諦めとセットで考えるべきものだ。だめなものはだめ、無理なものは無理。そう認めたうえで、自分の強い部分をどのように生かして勝つかということを見極める。
 極端なことをいえば、勝ちたいから努力をするよりも、さしたる努力をすることなく勝ってしまうフィールドを探すほうが、間違いなく勝率は上がる。

今いる場所で「これ以上先が見えないなあ…」というときは、もしかしたら諦め時なのかもしれない。例えば、仕事の上でやれる範囲が広がりそうにないときとか。

とはいえ、先を考えずに「諦める」のは悪手なのは確かで。

僕が言いたいのは、あくまでも「手段は諦めていいけれども、目的を諦めてはいけない」ということである。言い換えれば、踏ん張ったら勝てる領域を見つけることである。踏ん張って一番になれる可能性のあるところでしか戦わない。負ける戦いはしない代わりに、一番になる戦いはやめないということ

あくまでも、自分がより勝てる領域で戦うために「諦める」ことを選択しなくてはならない。「無理!やめる!!」というのは、単なる考えなしさんですね…。

私たちは日々選択しながら生きている

選択しているということは、何かを諦めているということでもあって。

自分の選んだ方向が良いか悪いかは、その時は分からない。もしかしたら、ずっと分からないかもしれない。

でも「これでよかったんだ」と、自分の選んだ行動に納得していたいですよね。

続編もありました。気になる。読んでみたい。