日々のこと

読書と文具たまに旅行。趣味と仕事の両立が永遠のテーマ

処女厨の悪魔がクソヲタ女子の操を狙う「ニコニコはんしょくアクマ(カレー沢薫)」を読みました


【スポンサーリンク】

カレー沢薫先生の問題作、「ニコニコはんしょくアクマ」を読みました。何が問題作かって、まずはこの表紙を見てくださいよ。

f:id:r-taro:20140915110726j:plain

ヒロインがぎゅっと抱きしめているのは、2次元キャラの抱き枕。片方の手にはゲーム機も忘れていない。そして、この帯ですよ。「孕ますぞー!」ってオイ。やる気にあふれております。

アンモラルカスタマイズでは”「ブス」と「セックス」という単語は何回出てきたか分からないくらい”と書きましたが、ニコニコはんしょくアクマでは何度処女という文字を見かけたことでしょうか。

 

この「ニコニコはんしょくアクマ」ですが、主人公はインキュバスのヤマダ(あだなはキュバちゃん)。一見キャミソールを着ているかのような姿をしていますが、これはそういう模様なのだそうです。胸元のバッテンは、カレー沢作品伝統のヘソですかね。

f:id:r-taro:20140915114725j:plain

このキュバちゃん、なぜか処女にこだわる。どこに出しても恥ずかしくない処女厨だ!子供を産ませるなら処女!JKならなおよし!!と意気込んでゴッサム町にやってきたものの、まるで処女が見つからない!この街の高校生は全員非処女という事実に、思わぬダメージを受けてしまいます。

f:id:r-taro:20140915114957j:plain

やっと見つけた処女が、クソヲタ女子のかえで。立体感のない男に貢ぐ、ケーキ屋の店員です。

オタク女子にもいろいろな種類がありますが、かえではイケメンたちと恋愛する乙女ゲーが大好きな人種でした。このあたりは、作者のカレー沢先生の趣味が反映されていそうですね。

f:id:r-taro:20140915115326j:plain

イケメンたちをとっかえひっかえするかえでにキュバちゃん大激怒!

それならば、とかえでが紹介した美人で巨乳の女友達も…腐女子でした。

f:id:r-taro:20140915115716j:plain

私がカレー沢作品が大好きな理由として、「言いたいことを作品で代弁してくれた!」という爽快を味わうことができるというものがあります。なんとなく胸の中でモヤモヤと考えていたことを、こうして具現化してくれるのって気持ちいい!

 

例えば、処女が見つからず別の街にやってきたキュバちゃんがお見合いパーティーに参加する2話。

f:id:r-taro:20140915120111j:plain

お見合いパーティーに来ているというのに、いい感じに高齢処女をこじらせている喪女を発見!こういう欲求不満女こそいいカモ!と欲望開放ビームを浴びせてしまいます。

f:id:r-taro:20140915120731j:plain

キュバちゃんの「さぁて、ラブホのタイムサービスとしゃれ込もうぜ…!」という作戦は、完全に失敗します。

キュバちゃんの欲望開放ビームにより、お見合いパーティー会場は見事に女の戦場と化してしまいます。それぞれの意味で結婚を焦る人種による、バトルロワイヤル!みんなスカしていても、色々と考えているものなんですね。

f:id:r-taro:20140915121257j:plain

 

また別の話でキュバちゃんがかえでと仲良くなろうと、寄り添う姿勢を見せてみたものの…。

f:id:r-taro:20140915121959j:plain

思いっきり反発されてしまいます。

f:id:r-taro:20140915122019j:plain

これ、ものすごく分かりすぎる…!なぜ自分の趣味を許してもらわなければいけないのか。いちいち言ってくるなうっとおしい!そんな風に同意しすぎて首がもげそうになる人は、男女ともに多数いるのではないかと思います。

 

この作品は全体を通して下ネタ成分(主にヲタ女子的な意味で)が多く、アンカスことアンモラルカスタマイズ方面のゲスさを求めている人には大いに楽しめると思います。切れ味抜群のセリフ(とスプーン)は、素敵に心をえぐってしばらくおじやくらいしか食べられない身になってしまうことでしょう。

 

さりげなく童貞のディスりもあったりしますしね!

f:id:r-taro:20140915122521j:plain

巻末には心温まる短編「ノーキャット・ノーライフ」も収録されています。こちらはゲスくはないものの、色々意味でダメな感じが溢れていますね。モモの語り口のかわいさで救われますが、焼け石に水といったところでしょうか。

f:id:r-taro:20140915122701j:plain

一部界隈でこのニコはんの帯を使った遊びが流行っています。うちで一番アレな感じになるのは…と試してみたらこりゃひどいことになった。かわいい13歳メイドをどうする気だ!

 

 関連記事

通称アンカス。圧倒的な下から目線で、世間に毒付く作品です。ファーストカレー沢作品として人に勧めたら、熱烈な信者になりました。好みが分かれるけれど、好きな人はとことん好きになると思います。

霞ヶ関に火をつけてまわるような政治漫画。時事問題をぶったぎります。かわいらしいキャラクターが主人公だけど、油断してると突然下ネタをぶっこんでくるので注意。

有給を取ってまで突撃した、東京写真美術館でのカレー沢イベントのレポート記事です。モーニングツ・ツー52号表紙を飾った関羽ぬいぐるみや写漫画(写真とイラストのコラボ)、立体オブジェなどが展示されていました。

あかひげ薬局帰りに読みたい漫画ナンバーワン。たちあがれ、やわらか男子!

カレー沢作品そのものな、カオスで阿鼻叫喚なサイン会に参加してきました。えっ、この人があんなマンガを…!?って戸惑うことしかできなかった。