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「ハクメイとミコチ3巻(樫木祐人)」感想


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ハクメイとミコチ3巻(樫木祐人)」を読みました!身長9センチメートルのハクメイとミコチを中心とした、ファンタジーコミックの3冊目です。 
 
「9cmってどのくらいだ?」と定規で確かめると、想像以上の小ささに驚いてしまいます。そんな彼らにとってナッツはカンナで削らないと食べられない巨大さだし、みんなで乗るのにカメのタクシーはものすごくありがたい存在だったりするのです。
 
新刊には「何でもあり」の蜂蜜館の住人たちとのドタバタエピソードを描いた『長い一日』ほか、全部で5つの話を収録。
 
個人的にお気に入りなのが、棟梁の鰯谷親方とハクメイ&ミコチで街に出かけた『休みの日』です。鰯谷親方(通称イワシ)は、ハクメイが仕事でお世話になっているイタチのオヤジさん。彼が休日も暇そうに過ごしてるのを知って、ハクメイとミコチは街で一緒に遊ぼうと半ば無理矢理連れ出します。『イワシが行かなそうな所巡り』は、読者である私にとっても舞台となる街を紹介する楽しいガイドとなりました。ヨーロッパ風(随分ぼんやりとしたくくりだ)の石畳の街がすてき。
 
ハーブ入りのビールと共に食べるブリトーマスタードのピクルス入り)がおいしそうでねえ…。くっそ、何か食べてから読めば良かった!と後悔しまくりです。
 
三人が街の古着屋で買って着替えた寡作の針姫こと『ナイトスネイル』の服も、細工が凝っててすてき。さすが、洋服作りが得意なミコチが選んだだけある!ミコチが着ている歯車柄のカフタンドレスがすこぶるかわいい!
 
各エピソードの間に挟まれるイラストエッセイ『足下の歩き方』も、世界観の構築に一役買っています。
 
動物たちとちまっとした小人たちののんびりした空気感は、温泉に入ってるかのようなほわ~んとした気持ちにさせてくれます。かわいらしい生き物が好きな方にはオススメです!