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辞書を読むのは、楽しい


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仕事が終わった開放感とともに駅に向かっていると、いつの間にか本屋に吸い込まれている。駅の手前にあるオフィスビルに、テナントとして中規模のチェーンの書店が入っているのだ。「また来ちゃった」と思いながら、雑誌や単行本・文庫本の棚をひやかして歩くのが楽しい。普段は縁がなさそうなジャンルの雑誌をパラパラとめくってみるのもいい。そこには、どこかの誰かが熱狂的に好きな世界が広がっている。

昨日は園芸雑誌の冬の庭造り特集を読んでみた。「やってみるのもいいかもね」なんて思ったりするけれど、ウチには庭がない。それならせめて、室内にある温室を強化してみるか。

一昨日はスピリチュアル系の雑誌を面白半分で広げてみた。日本語で書かれているはずが異世界の言葉で構成されてるようで、「よく分からんがすごい世界だ」とただひたすらに圧倒されるしかなかった。

そんな風に書店をブラブラしていたら『『辞書のほん』』という小冊子と出会いました。大修館書店による「辞書のPR誌」です。

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この小冊子は言葉をモチーフとしたイラストや文化人へのインタビュー、辞書を題材としたコラムなどで構成されています。

ページをめくっていく中で一瞬で気に入ってしまったのが、「冬の漢字世界」という見開き。あまりにも心地のよさそうな空間が広がっていて。六花という雪の異称は知っていたけれど、「天華」や「玉花」と呼んだりもするんですね。

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子供のころ、国語辞典を読むのが好きだった。

適当なページをがばっと開いて、目に入った文字を読んでいく行為が心地よく思えた。知っている言葉がきっちりと定義されている様子を見るのは、なぜか満足した気持ちになりますね。「うん、そうだろう。知ってる、知ってる」と偉そうな態度を辞書に対して取ってしまう。何なんでしょうねあれは。初めて出会った単語の意味を知るのはもっと楽しい。それは見知らぬ街を旅する気持ちにも似ていると思う。

いま自宅には一冊の国語辞典が本棚の片隅に置いてある。果たしてそれはいつ手に入れたものだったか。久しぶりに辞書を読む時間を作ってみるのもいいかもしれない。

でもね、ちょっと心配事があって。「もしかしたらエロい言葉に線が引いてあったりして」と心がざわつくのです。いざそれを目の当たりにしたら、「バカだ…」と頭を抱えてしまうかもしれない。でも、思春期なら誰でもやってます…よね?

そういえば。

例によって書店の棚を眺めているとき、ちょっと変わった辞典に出会いました。

雨のことば辞典 (講談社学術文庫)

雨のことば辞典 (講談社学術文庫)

 

雨にまつわる言葉だけを1200語集めた単行本です。花時雨、狐の嫁入り、半夏雨、秋霖氷雨…。同じ雨でも季節によって様子が変わってくる。美しい言葉を眺めていたら、憂鬱な雨の風景も違って見えるかもしれない。電子書籍版もあるけれど、「雨の日にページをめくる」という行為をしたいので、どうせなら紙の本で手に入れたいなー。

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