祝ドラマ化!『食の軍師』バカバカしいけど熱い男の食バトル漫画 感想
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いやぁ、バカバカしくて面白かった。食事のときにここまで細かく考える人がいるものなんだな。何も考えずに本能のままに食べていたけれど、こだわってみるのも面白いかもしれない…。
そんな風についつい考えてしまう漫画『食の軍師』を読みました。
人一倍食にこだわるトレンチコートの男「本郷播*1」と、謎のパーカー男「力石馨」の食をめぐるバトル漫画です。
ちなみに、しょくのぐんし→蜀の軍師、というわけで、軍師の姿は諸葛孔明をモチーフとしたものになっています。
「何を食べるのか?俺ならこう攻める!」
『食の軍師』1巻の内容
『食の軍師』1巻に収録されているのは、以下の9つのバトル。
- おでんの軍師
- もつ焼の軍師
- 寿司の軍師
- 蕎麦屋の軍師
- とんかつの軍師
- バイキングの軍師
- 餃子の軍師
- 焼肉の軍師
- 弁当の軍師
本郷と力石の食べ比べバトル!
本郷が求めるのは粋で恰好の良い食べ方。自分なりの美学を持っており、「どうよこのスキのない注文!」と自らの食の布陣に自信を持っています。
そんな本郷が意識せざるを得ないのが、ライバルの力石。なぜか本郷が行く店でやたらと鉢合わせすることが多いのです。本郷から見ると彼の注文の流れは洗練されており、いつも敗北感を味わう羽目になるのであった…。
彼らの食バトルはどのように進んでいくのか。例として1話のおでんの話を紹介します。
本郷が「 今日はおでん腹にしてある!」と勢い込んで屋台に向かうと同時に現れたのが、謎のパーカー男力石。
力石は店に入るなり酒を注文し、「超キマッテル」ワンカップの飲み方で軽くジャブを入れる。そして「大根とこんにゃくとごぼう天」という注文で、「こやつ……デキル!!」と本郷に危機感を募らせます。「負けられん!」と本郷が対抗したのが「白三角形の陣(ハンペン、玉子、ちくわぶ)」。そこへさらに力石が注文を重ねていき…といった塩梅で話が進んでいきます。
どの話にも共通しているのが、力石に対抗しようとすればするほど、窮地に陥っていく本郷の姿。慌てながらも必死で陣形を考える姿が笑いを誘います。
バイキングでやらかしてしまったときは、力石の姿が見えなくても「目を閉じると奴の高笑いが聞こえる」なんて弱音を吐いてしまうほど。どれだけこのオッサンは、食べることに対して熱意を持っているんだ。
果たして本郷が、心から「力石に勝った!」と思える日は来るのでしょうか。
泉昌之作品ならではのオヤジギャグもいい味出しているよね。 食べすぎて「大惨事世界大戦撃沈!」とか、「最強線快速満腹行き!」とかとか。 日常で使いたいような使いたくないような絶妙なオヤジっぷりだわ。
『食の軍師』ドラマ情報
東京MXにて、4月1日(水)23:30より放送開始!
GYAO!にて4月2日(木)0時より無料見逃し配信も行われるので、エリア外でもドラマを楽しむことができます。
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自分の好きなように好きなものを食べる。一番楽しい食事ってそういうものなんだとおもいます。