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マカオがタイルと石畳の素敵な街だって知ってました?LIXILギャラリー「マカオのアズレージョ」を見てきました


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京橋のLIXILギャラリーにて、マカオの街中にあふれるカラフルなタイルと石畳にフォーカスを当てた、「マカオアズレージョ-ポルトガル生まれのタイルと石畳-」という展示を行っています。

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目次

マカオの街について

ご存知の通り、マカオはかつてポルトガルの植民地でした。中国人とポルトガル人のの居住区はわかれていて、街の作り方もそれぞれ異なっていたのですが、1999年の返還以来「文化の調和」をテーマに街づくりが行われているようです。

マカオの街で目立つのが、ポルトガルから持ち込まれた模様タイルの「アズレージョ」と「カルサーダス(石畳)」。デザインはポルトガルで行い、カルサーダスの施工や一部のアズレージョの製造は中国で行うという分業制なんだそうです。

それにより、ヨーロッパ風であり、中華風であり…という不思議ですてきな街の風景を楽しめるのですね。

アズレージョ(模様タイル)

アズレージョというのは、このような白地に青で模様を書いたタイルのこと。

http://www.flickr.com/photos/25925793@N00/3619628270
photo by fifikins

個人的にグッときたのが、アズレージョによる道路標識。
単なる看板よりもあたたかみがある。

アズレージョの作り方

イスラームに起源のある技術で、アズレージョは作られています。

  1. 赤みのあるタイルの表面に錫釉をかけて、白く化粧する
  2. 色釉で絵を描く

ポルトガルでは色鮮やかなアズレージョが使われますが、中国では白地に青色のシンプルなものが好まれるようです。

カルサーダス(石畳)

マカオのメインストリートでは、カルサーダスが増えているのだそうです。

石は歩くほどに磨かれてキラキラと輝く。すると街がきれいになって、人が集まるから、だとか。

確かに、こんなおしゃれな通りなら歩いてみたくなるよねー。

http://www.flickr.com/photos/25925793@N00/3619617598
photo by fifikins

カルサーダスの作り方

カルサーダスには、主に白・黒・赤の石を使用します。希少な赤い石はほとんど使われないようですが。5cm角の小さな石は歩道用、10cm角の大きめの石は車道用に使われます。

作り方は古代ローマに遡る石畳の工法と同じ。

  1. 書く文様に合わせて木の枠を置く
  2. その線に合うように、手でひとつひとつ石を置いていく
  3. 適宜石を叩いて割り、形を整える
  4. 石と石の隙間は小石で埋める
  5. 最後に鎚で押し固める

当たり前なんだけど、手作業なんだよね。すごい。


街全体がおしゃれな装飾でいっぱいのマカオ、いつか行ってみたいものです。

LIXILギャラリーについて

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LIXILのビルの一階に書店が併設されてるのだけど、これが本当にもう素敵なセレクトで!国内外の建物や街歩き系の本を中心に扱っているのです。気になる本だらけで本当にヤバイ。