『なぜ、システム開発は必ずモメるのか?』は心当たりがありすぎて面白かった
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『なぜ、システム開発は必ずモメるのか? 49のトラブルから学ぶプロジェクト管理術』を読みました。面白かったー。新人PLとか、品質管理担当者は読んでおくといいんじゃないかと思います。あとは、ユーザー側の担当者とか。
『なぜ、システム開発は必ずモメるのか?』では、「こういうことに気をつけておくと、ベンダー側とユーザー側とでモメにくいよ」「いざ裁判!となったときに困らないよ」というポイントを、判例を交えながら紹介しています。
著者の細川義洋氏はIT専門の調停員なだけあって、それぞれのエピソードに「ありそう!」と思わせられてしまいますね。
私の仕事では契約書を読んだ上で対応しないといけないことが多々あるので、「こういうことはお客様と合意をとっておくべき」という内容は納得感がありました。
要件定義のチェックリスト、プロジェクト計画書き盛り込むべき内容など、各フェーズで気をつけるべきことがまとまってるのもありがたいですね。すでに取り組んでいることもあるけれど、まだまだ
…なところもあるので。
システム開発では、ユーザとベンダの間にしっかりとした協力関係が築けていないと、ほとんどのケースで要件管理の不全、理解の齟齬、プロジェクト計画や品質管理の不全、契約の不備などを招きます。 そして結果的に、双方の経営リスクと疲れ果てたメンバを残して、プロジェクトは失敗してしまうのです
「これは断言するけど、アタシが今まで裁判所で携わったIT紛争は、そのすべてが開発中にユーザがベンダに不信を募らせることが土台になってる。最後まで信頼していて蓋を開けたらってケースは、皆無と言っていい」
沁みます。
キャラクターの掛け合いでページが進んでいくので合わない人もいるかもしれないけれど、取っつきやすいという意味では良いのではないかと思いましたー。