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そごう美術館にて「ウィリアム・モリスと英国の壁紙展」に行ってきた


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そごう美術館にて観てきました!ウィリアム・モリスと英国の壁紙展。 エマとかシャーリーとかあの辺の世界観にグッとくる方には刺さると思います! 期間は2019年6月2日(日)まで。

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目次

ウィリアム・モリスと英国の壁紙展」とは?

パンフレットによると

英国有数の壁紙会社であるサンダーソン者が所蔵するウィリアム・モリスを中心とした貴重な壁紙や版木など130点を日本で初めて紹介

ということで、19世紀のイギリスで活躍したデザイナーであるウィリアム・モリスがメインとなる美術展です。

展示の構成は以下。

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緻密な仕事の積み重ねで作られた、美しい壁紙たち

チケットを渡して中に入ると、額装された壁紙がずらずら、と並んでいます。

「ウィリアムモリス以前」のエリアはゴージャスな花が多い。天使の画像を見た感想に「サイゼリヤみあるな」とメモを残してました。普段の生活が見えますね。

中でも驚いたのは「北アメリカの景色」というデザイン。これを版画で!?正気か?と思うようなカラフルなものなんですけど、1690枚の版木を使って作成されたそうです。刷ったものを重ね合わせていくときはめちゃくちゃドキドキしそう。多色刷りってずれたら台無しだし。 緻密に計算されて作られていて、丁寧で着実な仕事の積み重ねにより完成するものなんですね。

「本当にこれは版画なんですか?」と疑いたくなったものとして、エンボス加工で刺しゅう風に仕上げたものがありました。 糸で作られてるようにしか見えないもの。ものすごく手がかかってるのがわかる。

ちなみに、ノートには「正気か?」といったメモがたくさん残されていました。(もうちょっと書きようはないのか)

もしも、部屋の中にウィリアム・モリスデザインをふんだんに使ったら?

「これ、自分の家に飾るとしたら?」ということを美術展を見るときに考える人も多いかと思うけど、今回の展示でも考えてみた。

もしも、ウィリアム・モリスと英国の壁紙展に登場した壁紙を自宅に反映するとしたら?

個人的に好きだなと思ったのは、カーキと紺色のブラックベリーの壁紙のように色数やトーンを抑えめに作成されたもの。 ゴージャスなものはお城でもないと、家具と釣り合いがとれないでしょ……!空間的にもある程度の広さがないと疲れてしまいそう。

そんなことを考えていたら、モリスのデザインを反映したインテリアのサンプルセットがありました。

いい……!暖炉があってほしいですね。暖炉の前でロッキングチェアに揺られながら読書したいやつだ。 f:id:r-taro:20190425194601j:plain

こっちはモダンに解釈してみたもの。格好いい。 f:id:r-taro:20190425194539j:plain

ウィリアム・モリスというと自然をモチーフにしたデザインの人……というイメージだったのですが、小説家、詩人、思想家でもあったのだそう。 今回の展示のサブタイトルである「美しい生活を求めて」というのは、「役に立つかわからないもの、あるいは美しいと思えないものを家の中においてはならない」という彼の信条から来たものでしょうか。

この言葉、ズキっときますね。思わず自分の部屋をキョロキョロと見て、頭を抱えてしまったりして。

ウィリアム・モリスと英国の壁紙展」詳細