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いざ志願! おひとりさま自衛隊 (岡田真理)を読みました


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いざ志願! おひとりさま自衛隊を読みました。一般人の女性が「酒の勢いで」挑戦することになった予備自衛隊の訓練記です。 

あまりにもくだけた文章に「個人ブログかTwitterなのか?」と面食らったものの、それに慣れてしまえばすいすいと最後までたどり着くことができました。自衛隊というと堅そうなイメージがあるけれど、内容は難解でなく気軽に読めます。

 

いざ志願!おひとりさま自衛隊 (文春文庫)

 

予備自衛隊の仕組み、訓練の状況、そして自衛隊について筆者が考えたことなどがやわらかめの文章でまとまっています。自衛隊文化に触れた一般の女性の驚きや発見が素直に書かれていて、軍事ものに興味が有る無しに関係なくぐいぐい引き込まれます。

 

この本の見所といえば、50日に渡る自衛隊の訓練記部分。「厳しい」とは聞くものの実態がよく分からなかったのもあって、ついついのめりこんでしまいます。「銃を持って走って這いずり回ってを繰り返す」戦闘訓練部分は、「予備自衛隊」とも言えど本格的なのだなあというのが伝わってきました。

自衛隊ならではのグッズの紹介や駐屯地内にある飲み屋レポ部分は、自衛隊に親しみを感じることができて良し。

 

やっぱり気になったのが、内輪ネタや軽妙すぎる語り口。読んでいて引っ掛かりを感じることもありました。

 

軽い雰囲気でありながらも、「自衛隊とは何か」「自衛隊が守るべきものとは」と考えさせられる読後感が胸に残ります。

私個人の話をすると、自衛隊航空祭総合火力演習に何度か足を運んだことはあったものの、それほど自衛隊について詳しいわけではありません。というわけで、今までの知識プラスアルファのものを得ることができたという面でも満足。

 

自衛隊に興味があるけれど、普段何をしているのか分からない。これから予備自衛隊に応募してみようかな。という人は興味深く読めるのでは。 

いざ志願! おひとりさま自衛隊 (文春文庫)

いざ志願! おひとりさま自衛隊 (文春文庫)