『段取りの鉄人(陳建一)』に学ぶ、毎日を気持ちよく過ごせる段取り力
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私は段取りというのが、非常に苦手だ。意識していないと、何だかんだとバタバタしている始末。たとえば料理するとき。野菜を洗って切った後に、一時的に入れておくためのザルを出すの忘れてた…と自分のうかつさを呪うのもよくあること。
要するに、間が抜けてるというんですかね…。
『段取りの鉄人(陳 建一)』を読んでみました。陳建一さんについては、往年の人気TV番組「料理の鉄人」で、中華の鉄人として出演してたなーくらいの印象*1。
『段取りの鉄人』で触れているのは具体的な段取りのノウハウではありません。仕事をしていく上で、段取りがいかに大切なのかということを解いている本です。
『段取りの鉄人』を読み始めたときは「リーダー向けの本なのかな?」と思ったんです。実際、『段取りの鉄人』では。たくさんの部下を持つオーナーシェフとしての立場から、陳建一さんが仕事の上で気がついたことを自身の経験を交えて紹介しています。
でも、読み進めていくうちに「この段取りテクは日々の仕事や家庭で活かせるんじゃないか…!」と思ったんです。「時間の活用」や「気配り」って、何をするにも避けては通れないところですしね。
『段取りの鉄人』の各話の最後には、まとめの一文が書かれています。その中からいくつか紹介してみます。
大きなプロジェクトでこそ段取りが磨かれる
- 抜け、漏れをなくすためには、油断せずに何でも書き出すクセを習慣づける
- 指示はあいまいにせず、具体的に見本や数字を示して周知徹底する
- 不測の事態への備えも、最初から段取りの中に組んでおく
- 自分の経験で、してもらって嬉しかったことはすぐに取り入れて実践する
日々成長していくための段取り
- 一見無駄に見える段取りにも、そこには必ず意味がある
- 引き出しを多く持てば、いろんなアウトプットが楽になる
- 毎日の仕事の中でも、嫌な顔をせずに対応できる段取りを組んでおく
一流のサービスは、こうして作る
- 仕事場の環境、雰囲気を整えることは、段取り以前の基礎である
- 情報収集で自分の世界を広げることが、仕事にも返ってくる
プロを育てる段取り
- 嫌なことを引きずらずに、早く気持ちを切り替える力を持つ
- 相手の立場に立ち、注意力と気配りを鍛えることで、サービスが磨かれる
- 状況がどうであれ、ゴールを明確にし、それを達成するために段取りを組んでいく
自分らしい生き方の段取り
- 自分の段取り次第で、時間はいくらでも作り出すことができる
- 段取りがしっかりできていれば、オンとオフの切り替えも簡単にできる
- 個々人が生きる道を一生懸命考えて幸せになることが、社会の未来を作り出す
いずれも「当たり前」といわれれば当たり前なんだけど、当たり前のことを普通にやるのって難しいんですよね。
これらの文章はどのようなエピソードから紡ぎだされたのか。気になる方は「段取りの鉄人」をチェックしてみてください。
陳建一さんって、仕事をしつつ年間200ラウンドもゴルフをプレイしてるらしいけど、スケジュール帳どうなってるのかなぁ…。