処女で魔女の「純潔のマリア」番外編「純潔のマリア exhibition(石川雅之)」感想
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あまりにも物足りない…!もっと読みたい!!いやしかし、これ以上描くのも蛇足っつーかねぇ…。「純潔のマリア exhibition」を読んだところ、こんな気持ちになりました。
「純潔のマリア exhibition」はどのような本なのかというと、純潔のマリア(全3巻)のサイドストーリーをまとめた単行本です。魔女マリアやマリアが関わった人たちについて、本編では語られなかったエピソードやその後の話が以下の4つのストーリーで描かれています。
- 妖艶な魔女ビブのルーキー時代の話
- マリアのある退屈な日の話
- マリアとジョセフが初めて出会ったときの話
- マリアの娘と大天使ミカエルが遭遇する話
妖艶な魔女ビブのルーキー時代の話
「サキュバスを放つよりも自分で楽しんだほうがいい」なんて言っちゃうようなビブにも、初々しい時代があった!そりゃ誰だって生まれたときは処女なんだけどさ…。処女だろと指摘されてカーっとなっちゃうようなビブだったのに、その後いったい何があったのか…。気になるところです。
このころからマリアの魔力が強大である様子が描かれていますが、これって何年前の話なんだろう。巻き込まれ型の魔女さんと、その使い魔の猫ちゃんが出てきたのも良い。
マリアのある退屈な日の話
あまりにも暇で暇で天井の板を見るのに忙しいマリアの日常を描いた短編。ある日家にある水がめが空っぽになっているのに気がついたアルテミス。マリアの順番だからと水を汲んでくるよう言っても、面倒くさいのかマリアは拒否。それじゃ誰が水を汲みに行くか決めようと、ちょっとしたゲームをすることにしたのだが…。
こういうのんびりとした日常編もいいですね。私がマリアの使い魔たちが好きというのもあるのですが、彼らとマリアの掛け合いをもっと見てみたかったという欲がちょっぴり満たされました。マリアとアルテミス・プリアポスの関係性っていいよね。本編3巻で彼らが見せたマリアへの思いは、感涙ものでした。あっ、ハトちゃんも好きですよ!かわいい。
マリアとジョセフが初めて出会ったときの話
初々しい!あまりにも初々しすぎるぞこの二人!ストレートにいけずに、まわりくどーくやり取りをしている様は、見ていてもどかしくなってしまいます。照れ隠しにも!程がある!!お前ら中学生か!!
マリアの娘と大天使ミカエルが遭遇する話
純潔のマリアのその後のお話。マリアの杖を家からこっそり持ち出して空を飛んでた娘ちゃん*1が、大天使ミカエルと空で遭遇し…。
本編ではどちらかというと厳しい顔をしてたミカエル様だったのに、この話では微笑みすら見せてますよ!本当はイイ人なのかもとキュンとしちゃったり…?
子供がいるということは、結局マリアは魔力を失ってしまったのでしょうか。この話では成長したアンが見られるのもイイですね!
当然だけど「純潔のマリア exhibition」よりも先に本編を読むべき。番外編だけでも話はまとまっているけれど、あくまで番外編なので面白さの半分も伝わらないと思うし。全3巻とコンパクトにまとまっているので、アニメを見て「純潔のマリア」が気になった方はぜひ手にとってみてください。
先日からアニメ放映が開始された「純潔のマリア」ですが、かなりキャラクターデザインもストーリーの組み立て方も変えてきましたね!マリアもアルテミスも顔があっさりしてる…!ジョセフにいたっては、誰これ?状態になりました。アニメから入る人にとっては、こっちのほうが取っ付きやすいのかなー。
ストーリーのほうはというと、コミックではあまり触れられなかった戦の様子もある程度描いてくれそうです。
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『もやしもん』『純潔のマリア』ファンは必見の原画展です。原画の展示数は300点以上!細かな書き込みを至近距離で見られたのはうれしかったな。
ネタばれが気になる人が多いらしいので…という記事。
*1:本編のネタばれになるから名前は伏せる