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浅井美紀『幸せのしずく World of Water Drops』を見ていると、マクロレンズが欲しくなる


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「こういう写真が撮れたらいいのに」
浅井美紀さんの写真を見て、ふとそんな風に思ってしまいました。

浅井美紀さんの写真展のことはネットニュースサイトで知りました。しずくの中に閉じ込められた小さな花と、それにそっと手を触れるような動きをしている赤茶色のちいさなアリ。私の心は一瞬で持っていかれました。

https://instagram.com/p/0Eppo1Nzb8/

品川にあるキヤノンのオープンギャラリーにて、浅井美紀さんの写真展『幸せのしずく World of Water Drops』が開催されることを知って早速行ってきました。…と、言いたいところですが、「靴のかかとがもげた」「雨が降ってて寒い」と延び延びにしてしまって、やっと終了間際に慌てて行って来た次第です。

 

いやぁ…本当に来て良かった。

 

カメラとは目の前に見えているものだけを撮るものじゃないんですね。浅井美紀さんの写真は、マクロレンズという小さなものを大きく撮るのが得意なレンズを使って撮影されています。そういうわけで、ふつうは肉眼ではとらえることができないような世界を覗き見できちゃうんです。まるで自分が小人になって、野外をお散歩しているみたい。すてきでしょ。

色鮮やかな花びらの上に乗ってるのは、ぷっくりつやつやとした水滴。写真だから水滴は大きく見えるのだけど、実際は指先に乗る程度なんだと思う。わずか爪の先くらいの水滴に閉じ込められた花びらは、どのアクセサリーよりも美しく見えます。

 

大きく引き伸ばされた宝石のような写真を前に「ホゥ…」とため息をついていると、キヤノン社員証を首から下げた人たちが会場に入ってきました。ちょうどお昼時だったので、彼らも休み時間を利用して観にきたのでしょうか。確か、上階がオフィスになってるんだよね。

そんな彼らが「写真撮り始めて2年ぐらいらしいよ」なんて浅井美紀さんのことを噂していて、「またまたご冗談を」なんて思ってたらプロフィールを見ると全くその通りで。2012年に一眼レフカメラを購入して、この水滴写真を撮り始めるようになったんだって。その事実を知って、心の中で「ヒィッ」と驚くしかありませんでした。しかも普段は北海道で会社勤めをしていて、カメラは週末だけの趣味だという。そういう環境でもこれだけ美しい写真を撮ることができるという事実は、写真撮影を愛する人たちにとって心を揺さぶられるものかもしれません。

 

今回の写真展は浅井美紀さんの写真集『幸せのしずく World of Water Drops』の発行を記念したものだそうです。この書籍には「どのようにして水滴写真を撮っているのか」という解説ページもあるので、マクロレンズを持っている方は試してみるのも楽しいかも。私の場合は、まずマクロレンズを手に入れるところからです。がんばっておこづかい貯めます。

幸せのしずく World of Water Drops

幸せのしずく World of Water Drops

 

浅井美紀さんが注目されるきっかけとなったSNS 500pxでの個人ページはこちらです。キラキラと輝く写真は、自然の美しさを改めて感じさせてくれました。