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『ちいさいひと 青葉児童相談所物語』を読みました


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ちいさいひと 青葉児童相談所物語』を読みました。とりあえず2巻まで。

ちいさいひと 青葉児童相談所物語 1 (少年サンデーコミックス)

ネットでいろいろなサイトを見ていると、やたらとこの漫画の広告が出てくるので気になってたのです。どうやらまんが王国という電子書籍サイトの広告のようですが。

子供への虐待を扱っている漫画ということもあって、けっこうショッキングな画像が広告に使われているんですよね。ガリガリに痩せ細った女の子に、殴られてあざだらけの男の子。見ているだけでつらい。気が滅入ってくる。

この広告が表示されるたびにモヤ~っとした気分になるので、それならいっそ読んでみてこの子達がどうなったか見届けようじゃないかと思ったわけです。この先の彼らのことを知ることができれば、「この後あれがあぁなってこうなって救われるんだよね」とちょっとはマシな気分で広告を見ることができるってもんです。これって『親なるもの断崖』を読んだ時と同じだな?あれ?まんが王国の術中にはまってる?

ちいさいひと 青葉児童相談所物語』の主人公

主人公の相川健太は、駆け出しの児童福祉司。彼が児童福祉司を志望したのは、自分の経験から「一人でも多くの子供たちを救いたい」という気持ちを持ったため。実は幼いころに母親から虐待を受けた経験を持つ「サバイバー」なのです。

子供を助け出したときに、健太の口から専門用語が飛び出してくるのはちょっと違和感。読者への説明を兼ねてるのだとは思うけれど、実際の現場なら言わないだろうな、と。

育児放棄と暴力と

1巻に収録されているのは、母親から育児放棄された女の子2人の話

彼女たちは家に閉じ込められ、母親からはコンビニやファーストフードで購入した食事をドアの隙間からたまに放り込まれるだけ。6歳の姉は「いい子にしていたら、お母さんからランドセルを買ってもらえる」と信じて待っているが、まだ1歳半の妹は徐々に衰弱していき…。

そして、1巻の後半から2巻にかけて義父から暴力を受けている男の子の話が続きます。「僕の手が溶けちゃった」という言葉には思わず息が詰まりました。

ちいさいひと 青葉児童相談所物語』には、取材・企画協力として元埼玉新聞記者の小宮純一さんが加わっています。小宮さんは20年にわたって虐待問題を取材してきた人物。『ちいさいひと 青葉児童相談所物語』に出てくる事件は、実際に起きたエピソードが取り入れられているのでしょう。最終的に子供たちは無事に保護されるのだけど、そこへ至るまでの物語がリアルすぎて痛々しい。

ちいさいひと 青葉児童相談所物語』はここで読めます

(色々なところで広告を目にしている通り)まんが王国という電子書籍サイトで読むことができます。

『まんが王国』で今すぐ読む♪

残念ながらKindle化はされていません。hontoにもナシ(サブで使ってるのです)。他にもBooklive!やeBookJapanといったメジャーどころも見てみたのですが、それらのサイトにも登録されていませんでした。紙の書籍はAmazonで購入できるけれど、1巻はプレミア価格になってますねー。(2巻以降はそうでもないけれど)

ちいさいひと 青葉児童相談所物語』について

単行本は全6巻。週刊少年サンデーで連載されていました。

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