小池百合子の著書、防衛大臣時代の日記『女子の本懐』が面白かった
【スポンサーリンク】
正直、そこまで期待していたわけではなかったけれど面白かった。知的好奇心をくすぐられる本だった。人に喋りたくなるコネタが詰まっていた。
現東京都知事の小池百合子さんの著書『女子の本懐』は、そんな本でした。
『女子の本懐』は現小池百合子都知事が、防衛大臣時代に書いた55日分の日記をまとめたもの。
堅苦しくなく読みやすい文体で、大臣が毎日何を考えてどう動いているのかを知ることができます。
『女子の本懐』で面白かった3つのこと
まず、驚いたのが「大臣に決まるのってあっという間だな!」ということ。
2006年の第一次安倍内閣で小池百合子さんは、国家安全保障問題担当の内閣総理大臣補佐官を担当。
お気に入りのインテリアで固めた「補佐官長屋」でいつも通りに仕事をしていたときに飛び込んできたのは、防衛大臣・久間章生氏辞任のニュース。後任については、誰になるのか気にしていなかった、というのに。
それからしばらく後。
総理秘書官から総理室に呼ばれ、「何の相談だろう?」と向かったら、
防衛大臣のオファーがあった、と。
そのときの小池百合子さんの心境は、驚天動地、心臓バクバク。予想もしていなかっただけに、「まさか、私に防衛大臣をやれと!?」と大混乱。
大臣ともなると、何となーく本人にも裏で話があって、じわじわ決まるというものじゃないんですね。
次に、報道に関して。
マスコミによるバッシングの裏にはこんな理由があったのか。揉め事が報じられているときには、やっぱり暗躍している人がいるんだなあ。なんて風にちょっとした野次馬心をくすぐるような話もあったりして、思わずにんまり。
最後に、防衛大臣としての立場がうらやましいと思ったこと。
自衛隊のヘリを移動のアシに使えるんですよ。
四ッ谷の防衛省、市ヶ谷駐屯地からヘリを飛ばせば、渋滞知らずであっという間に目的地に到着。
総合火力演習の日に、四ッ谷から御殿場まで25分というのは嫉妬せざるを得ない。こっちは朝6時から電車乗って、バス行列にも並んでるってのに…!