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『孤独のグルメ』2巻はやっぱりゴローちゃんの失敗っぷりが楽しいという感想

孤独のグルメ』2巻を読みました。いやぁ、どこにも売ってなさすぎでしょ!

書店では『巡礼ガイド2』の方が新作単行本なのかと、一瞬間違えそうになりました。危なかった。結局、手に入れたのは3つめの書店。このお店でも最後の1冊でした。まさかこんなに手に入れにくくなるとは。18年振りの単行本というのもあるのだろうけれど、やっぱりドラマ化の影響が大きいのかな。

孤独のグルメ2 

孤独のグルメ』はゴローが失敗するから楽しい

いきなりボヤキから入ってくるところに、おっゴローちゃん帰ってきたね!と嬉しい気分になってしまうのはなんですかね。孤独のグルメのゴローちゃんといえば、失敗ばかりしているイメージがあるからなのかも。

調子に乗って頼みすぎてしまったり、うっかり豚と豚が被ってしまったり。そういう失敗って誰にでもあることだから、共感せずにはいられない。私も外食先で「これくらい食べれるでしょ!」と予想したより入らなくて、お腹をかかえながら退店してばかりだよ。

静岡おでんが食べたい」と思っておでん屋にフラリと入ってみれば、「ウチはそういうのやってないんです」っていう店だった、というのが単行本1話目。

思わず「あーあちょっと店を間違ったかな」なんて内心がっかりしてしまう。だけどその2ページ後に「逆にイイ店に当たったかもしれんぞ ひょっとして」なんて、評価をコロっと変えてしまうのも楽しい。「期待してなかったけれど、食べてみたら意外と良かった」っていうことあるもんね。残念なことに、その逆に遭遇することもあるのだけど。

またしても初対面の人に技をキメるのは、読者サービスかな。1巻のアームロックはネタ画像として定番化したもんね。

2巻後半部分は、松重ゴローっぽい

ドラマ版孤独のグルメseason1が始まったのは、2012年の1月。単行本の後半部分がドラマ化以降の作品となります。原作の久住先生がドラマにも参加しているということもあるのか、そっちのゴローちゃんっぽいキャラになってるような気がします。以前は独白だったろう部分が、独り言に置き換わってるし。おやじギャグが増えているのは、年を取ったせいなのか?この辺の話は、ついつい松重ゴローを想像しながら読んでしまいます。

孤独のグルメ』2巻収録内容

孤独のグルメ』2巻はここで買えます

書店では売り切れ続出の 『孤独のグルメ』2巻だけど、Amazonでは取り扱い中です。ちょっと前まで入荷待ちだったけれど、入荷したようで良かった良かった。残念ながら電子書籍版はナシです。

しばらく待っていれば、街の書店でも手に入るようになるかな。

1巻はこちら。

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2巻にも収録されているペルー料理のお店に行った時のレポ。
話好きのマスターが面白かった。

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久住先生の切り絵展示に行ってきたよ!会場はペルー料理の話でゴローが訪れたギャラリーかな。

丸山薫『ストレニュアス・ライフ』は、大切な人にそっと教えたくなる宝物のような短編集

今更なんですけども、『ストレニュアス・ライフ』の紹介をしたいと思います。なぜかって?初単行本にして、「この人について行くわ…」と決意したすてきすぎる作品集なので、たくさんの人にも知ってほしいのです。

『ストレニュアス・ライフ』について

『ストレニュアス・ライフ』では、ちょっと変わった「お仕事」をテーマにした24本の短編が収録されています。作者は『事件記者トトコ!』の丸山薫先生。

ひなたに干しておいたお布団のような心地よさ。どうせならば、気持ちいい秋晴れの日に読んで欲しい。爽やかな読後感をもたらしてくれる1冊です。

表紙がすこぶるかわいい

まず、表紙がとても良いと思いませんか。本編のモノローグを引用したものなのだけど、本を読む前のワクワク感を倍増させてくれる。

そして、なによりもこの表紙の女の子がかわいくてね!
ストレニュアス・ライフ<ストレニュアス・ライフ> (ビームコミックス(ハルタ)) 
丸山薫先生の描く女の子って、描線はシンプルなんだけど、ほっぺたが柔らかそうでぷにぷにしたくなる。ただひたすらに「かわいいなあ」と眺めてるだけで時間が過ぎてしまうような魅力があるのです。

あと、妖艶なおねえさまも丸山先生の得意とする分野だというのは、「ヴォストーク・ナイトクラブ」のお話でも明らかですね。

『ストレニュアス・ライフ』本編について

収録されているお話のジャンルは、あえてカテゴライズするならばアジアンファンタジー。そしてちょこっとSFのエッセンスが加えられている、というところでしょうか。作者の好きなものを詰め込みました!という世界観は、読んでいるこっちも楽しくなってきてしまいます。アジア方面に旅に出たくなるよ。

舞台が現代日本風の「タカダさん」なんて話もあったりもするのだけど、連続する話の流れにするりと馴染んでるのが面白い。ファンタジー風味の話が続いたところでいいアクセントにもなっているし。

収録されている24話は、ひとつひとつは独立した物語。時代を超えてリンクしている連作では、その場所にこめられた想いになんだか嬉しくなってきちゃうんだよね。私たちがとっくにいなくなった未来では、この世界はどんな風に変わってるのかなー、なんてぼんやり考えてしまいました。

『ストレニュアス・ライフ』PV

作者の丸山先生によるPVはこちら。1分半で『ストレニュアス・ライフ』の世界が分かるよ!どんな作風なのかまずは掴んでみたい方にぴったり。


ストレニュアス・ライフ PV (Long ver.) - YouTube

まずは試し読みからどうぞ

Kindleの試し読み機能で、最初の2つのお話を読むことができます。

かわいい女子が出てくるのは、残念ながらもうちょっと先なんだけどね。

単行本を読み終わったら、丸山先生の公式サイトでオマケを楽しんじゃいましょう!

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現在ハルタにて連載中の『事件記者トトコ!』の感想記事です。丸山先生作品が好きすぎて、全部集めた同人誌の写真もあるよ!(この記事の後にも出た同人誌も買いました)