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『 乙嫁語り7巻(森薫)』感想※ネタバレあり


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乙嫁語り7巻(森薫)』を読みました。
購入したのは、職場近くのいつもの本屋さん。家に帰り着くまで待てるはずもなく、早速電車内で読み始めたのですけども。数十ページ読んだところで、思わずパタンと閉じてしまいましたよ!なぜって?え!ろ!い!!から!!!思わず周囲をキョロキョロと見回しちゃったりして…。乙嫁語り7巻には、これでもかっていうほど裸のご婦人が多く登場するのです。 

 今回の主人公は、ペルシアのお屋敷に住むアニス。正面から見るとボブヘア、後ろから見るとロングヘアという個性的な髪型をしていらっしゃる。くるくると変わる表情が可愛らしい奥様です。

彼女は男の子にも恵まれ、優しい旦那様もいる。どこからどう見ても幸せな生活です。だけど。ほとんど外出せずに自宅で過ごす彼女の相手をしてくれるのは、鳥や猫ばかり。どれだけ恵まれた環境にいても、孤独はひどくつらいものです。

そんなアニスに、お手伝いさんのマーフは「姉妹妻」を作ったらどうかと提案します。聞きなれない「姉妹妻」という言葉はどういう意味なのか。

……特別なものですよ
結婚して子供のいる女性同士が姉妹妻の契りを交わすんです
同じ夫を持つ妻として 子を持つ母として
相手の嫌がることは絶対にしない
影で悪口も言わない
嬉しいことも悲しいことも悩みもなんでも話して
お互いの心の本当の理解者になる
一生の親友です

 とはいえ、一生の親友である姉妹妻と出会うにはどうすればいいの?それにはお風呂屋さんが一番。お風呂屋さんがペルシアの女性達のための社交場になっているのですね。そういうわけで、お風呂屋さんのシーンがこれでもか!と出てくるわけです。

1巻で登場したパン窯といい、女性の集まる場所はやっぱり賑やかですね!おしゃべりに花が咲きます。

 
さて、お風呂屋さんでアニスはある女性に思いっきり一目惚れをしてしまいます。彼女の名前はシーリーン。染物屋の奥さんです。
シーリーンはスラッとした体つきのアニスと対照的な、むっちりしたなまめかしいボディの持ち主。二の腕ぷにぷにしたら気持ちいいんだろうなー。むぎゅっと抱きつきたい女性No.1ですね!丸みを帯びた彼女の体は描いていても楽しいに違いない。テンション高くペンを持つ森先生の姿が頭に浮かぶようだわ……。
 裸だらけでも必要以上にいやらしい感じを受けないのは、あえて変えたというサラっとした絵柄のおかげ。それでも、スイカにかぶりつくシーリーンの口元にはドキッとしちゃいます。
 
シーリーンとアニスの関係性が、まさに恋愛初期そのもので。読んでいるこっちがドキドキしてきます。「なかなかお風呂屋さんに来ることができない」というシーリーンにアニスが提案した待ち合わせ方法がなかなかロマンチックなんです! 
雨が降ったら会いましょう?
雨が降ったら 私  次の日ここに来るわ

いつになるかは、お天気任せ。これほど会えるのが待ち遠しくなる約束はないのでは。ななんて甘酸っぱい関係なんだ!思わず身悶えしちゃう。

この二人は無事に姉妹妻としての契を結ぶわけですが、その後話は急展開していきます。まさかそうなるとは予想できるかッ!って感じですが、それはぜひ単行本でお確かめください。 

そうそう書き忘れてたけど、アニスの旦那さんがすっごくいいキャラしてましてね…。シーリーンに対してヤキモチ焼いたりしてかわいい…!本当アニスのことが好きなんだなというのが伝わってきて、にやにやしちゃう。

巻末には番外編として、アミルさん・カルルクさんところのお母さんが登場する話が収録されています。久しぶりに見たオロオロアミルさんがかわいくてね!ということもあるのですが、いやぁこっちもエロいな!もちろん、直接的なエロなんかじゃないのです。でも、なんか濃い…濃いよ…!いや、絵柄の話ではなくて。
 
もっとグイグイ迫りくるエロスを堪能したい!!という方は、森先生の短編集収録の「畳で水着な奥様」の短編はいかがでしょうか。 乙嫁語りとはまた違った風味ですてきですよ。
森薫拾遺集 (ビームコミックス)

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