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『やわらかい。課長 起田総司(カレー沢薫)』感想


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カレー沢薫先生の問題作『やわらかい。課長 起田総司』の単行本が発売したので、早速買ってきて読みました。何が問題作かというと、まず単行本の帯がひどい。カバーなしで電車に乗るのは、乗り合わせた人に対するセクハラ行為かもしれない。だって、これですもん。

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裏側はこんな具合です。

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「表紙がこんな感じなので、中身もお察しください」状態といえば良いのでしょうか。ページの各所に卑猥な言葉がポンポン飛び出してくるので、どっちにしろ自宅でひっそり読むのがお勧めです。家族と暮らしている方は、保管方法にも気をつけたほうがいいかもしれません。

肝心の作品内容はというと、若くして出世したモテリーマンのハーレム漫画です。帯にもあるように「ビジネスマンガきってのモテぶり」は島耕作にも負けてない。頼んでもないのに女性がこれでもかと寄ってくる。その迫りっぷりはエロマンガの世界から出てきたような積極さ。どうしてみんな性的方面にこんなに貪欲なんだ。
女性たちのキャラクターも「色々ぶっこんできたなあ」と考えさせられます。

  • 上半身ワールドサイズ下半身ジャパニーズサイズの天才科学者
  • 黒髪ロングツンデレ同期
  • 隠れ巨乳の地味メガネ同僚
  • 処女で巨乳でエロいカウンセラー

これらが片っ端から性的アプローチをしかけてくるわけです。どんぶりに具材全部盛り!みたいなボリュームを感じます。

もしもこんな環境に突っ込まれたのが島耕作だったら、間違いなく片っ端から誘いに乗っているはず(そして職場で問題が起きたら解決してもらう)。だけど主人公の起田氏はそうはいかない。なぜなら彼の下半身がセガールシリーズのごとく沈黙しまくっているからだ。だからタイトルが『やわらかい。課長 起田総司』なんですね。

なぜか性的アピールしかしてこない女性陣は、EDな起田氏にとっては迷惑きわまりない。「性的よりも精神的につながりたい」というぼやきもわかる気がする。

各話のアオリや著者コメントも連載時のまま単行本に収録。著者がソーシャルゲームにはまって10万を溶かしていることなど、知らないほうが良かったような事実などが掲載されています。 

やわらかい。課長 起田総司(1)
 

味わい深い帯遊び。

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