お金はつかいすぎても使わなすぎてもいけない。『貯金兄弟』感想
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「えっ、そういう結論なの!?」って正直思いましたね。「貯金しておくといざっていう時安心だよ!」っていう本だと思っていたので、正直ズコーってなりましたね…。
というわけで、『貯金兄弟』を読んだのですけども。よくある感じの小説仕立てのビジネス書で、生命保険、カードローン、住宅ローン、老後の資金までざっくりとした知識を得られるというものです。
作者は経営コンサルタントの竹内謙礼と公認会計士・税理士の青木寿幸です。
『貯金兄弟』の二人の主人公
主人公は大卒で広告代理店に就職した兄と、高卒で消防士になった弟。この2人はお金に関して両極端で。人生計画も、金銭感覚も何もかもが違う。
兄は湯水のようにジャンジャン使っちゃう程の浪費家。一方弟は、通勤がてらに自販機に小銭が落ちてないか探すほどのドケチ。
この2人を軸にして、『貯金兄弟』の話が進んでいきます。
『貯金兄弟』で得られるマネー知識はざっくりとしたもの
保険については結構突っ込んで書いているものの、それ以外は「よく考えないと大変だよー」といった塩梅。賃貸がいいのか持ち家がいいのかについては、結局のところ「答えはないよ」って感じだったし。
もっと深い知識を得たいのであれば、『貯金兄弟』に出てきたキーワードを深く掘っていくのがいいのかな、と思います。お金ついて考える最初のきっかけになる本ですね。
お金は使い所が肝心
それで、この本の結論というのがですね。「お金は無計画に使ってはいけないが、ひたすら貯めておけば良いというものではない。見極めて使うのが大切」という印象を受けました。
『貯金兄弟』というタイトルから貯金を勧める本だと思って読んでたので、ハシゴを外された感がして少々ポカーンとしてしまいましたけれど…。
だけど使うべき所で使わないと後悔するよね、と改めて思ったのが「子どもに才能があることだけで喜んでいてはいけなかった。親なら才能を伸ばすために、お金を使うべきであった」といった弟の言葉。お子さんがいる方なら、この言葉は結構響くものがあると思うんですけど、どうでしょ?
どこにお金を使うべきか。その見極めが難しいんですけどもねー…。
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