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『いまさらですがソ連邦』は圧倒的なソ連愛にあふれた書籍でした

いまさらですがソ連邦』を読みました。

漫画家の速水螺旋人&文筆家の津久田重吾がコンビを組んだゲームラボ誌上での連載コラムを大幅加筆。

これでもかと情報を詰め込んだイラスト&コラムで、ソ連邦愛を叫ぶ。

映画や小説で悪役として描かれ、暗くて怪しいイメージのソ連が、なんだか親しみやすい存在に思えてくるような…?

いまさらですがソ連邦

目次

読もうと思った理由

Twitterを見ていたら、この『いまさらですがソ連邦』が発売したことを知らせる呟きが流れてきました。どうやら「ソ連について、振り返ってみよう」という本みたい。

元々ソ連時代のイラストやデザインなどに興味を持っていたけれど、ソビエト連邦そのものについてはそれほど知らないなあ……。

堅苦しい内容でなさそうなのもあって、即購入。

『いまさらですがソ連邦』はこんな本

ソ連邦を覆う鉄のカーテンの向こう側では、普通の人々はどのように過ごしていたのか?を親しみやすいイラストとコラムで解説してくれる書籍。

イラストが全面に出た表紙に「萌えキャラによる解説本か?」と思うかもしれませんが、その予想は簡単に裏切られます。とにかく濃く、熱い

書籍で扱っている時代は、ソ連邦設立から、崩壊まで。

掲載している様々で、テーマはソ連での学校生活からいわゆるシベリア送りの収容所、KGBソ連市民のお買い物の大行列などなど。

ソ連についてそれほど知識がなくても大丈夫。軽快な文章のお陰で、スイスイ読めます。

歴代の指導者の名前を知ってたり、当時のキーワードを知っていると「そういえば、いたねー!」とか「あった、あった」くらいな感じのノリで懐かしめてより楽しい。

私自身はソ連崩壊当時は小学生だったのでニュースの内容もろくに覚えておらず、後追いで知ったクチです。

『いまさらですがソ連邦』の目次

  1. ソ連の基礎知識
  2. 革命から独裁へ
  3. 冷戦と崩壊
  4. ソ連軍人になろう
  5. ソ連生活ガイド

こんな人におすすめ

昔の映画や小説で分かりやすい悪者として描かれていたソ連にワクワクした方。

購入はこちら

さっき(2018/11/1)確認してみたら『いまさらですがソ連邦』がKindle unlimitedの対象書籍になっていました。
Kindle unlimitedというのは、月額980円で漫画や書籍、雑誌が読み放題のサービス。 『いまさらですがソ連邦』は 約1500円なので、この一冊読むだけで元が取れます。

とりあえず試しに読んでみたいというのなら、Kindle unlimitedに加入した方がお得ですね。初月無料です。

詳細はこちらのバナーからどうぞ。

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ソ連といえば、社会主義的リアリズムのいかついデザインだけじゃないよ!かわいくて味のあるイラストもあるんだよ。

ソ連時代の学校生活を知るなら、こちらの本もおすすめ。

首都圏外郭放水路の見学ツアーに参加。地下神殿の写真も撮ったよ

埼玉県春日部市にある「首都圏外郭放水路」に行ってきました。 映画やドラマのロケにも使われとしても有名な建物で、事前予約制で見学ツアーに参加できます。

目次

首都圏外郭放水路の写真

ちょっと見て、見て。

SF映画に出てきそうな異世界が素敵じゃないですか。

にょきにょきと伸びる長い柱が並ぶ様子は、「地下神殿」と言われるだけありますね!

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首都圏外郭放水路って?

延長約6.3km、国道16号直下深度約50m地点に設けられた世界最大級の地下放水路です。

埼玉県南部の中川・倉松川・大落古利根川など周辺河川の増水時に洪水を防ぐため、地下に水を貯留し、トンネルを通して江戸川に流すというものです。

見学の感想

首都圏外郭放水路の見学は、以下のような流れで進んでいきます。

  1. パネルを使った解説
  2. 調圧水槽へ移動し、広報員による解説
  3. 調圧水槽の自由見学時間
  4. 第一立坑の見学

調圧水槽(地下)には100段ほどの階段を上り下りして行きます。また、地下には多少水たまりができていることがあるので、歩きやすく滑りにくいスニーカーなどで行くことをおすすめします。

地下神殿の写真撮影は慌ただしい

調圧水槽の自由見学時間は10分。

ロープで区切られた狭い範囲を見るだけならば十分な時間です。 ……が、写真を撮ろうと思うと、相当慌ただしいことになりました。

薄暗い場所だと予想していたので、ブレ防止に三脚を持参。それは良い判断だったのだけど、広げたりしまったりするのに忙しい。10分だもんなぁ……。

三脚は一番下のいわゆる地下神殿エリアに着いたら広げてOKとのことでした。階段で下ってる最中は撮影禁止。

恐ろしく忙しいことになるだろうけど、ポートレートを撮ったら格好いい写真が撮れそう。

第一立坑の見学は一瞬

第一立坑については上から覗きこむだけです。一列に並んで順番に見るので、写真を撮れるのは一瞬です。

首都圏外郭放水路の見学詳細

  • 開催時期:平成30年8月1日(水)から毎日
  • 見学時間:1日7回(10:00・11:00・12:00・13:00・14:00・15:00・16:00) ※所要時間約50分
  • 定員:各回50名(事前予約制)
  • 料金:ひとり650円(税込)

見学は要予約です。予約方法については、下記ページをご覧ください。
https://conv.toptour.co.jp/2018/gaikaku/index.html

アクセス

関連記事

薄暗い地下神殿で写真を撮るなら、ブレ防止に三脚は必須だと思います。このミニ三脚ならスマホでも使えるよ。

カメラ持って横須賀・猿島散策に行こう❨写真15枚❩

神奈川県横須賀市無人島、猿島に行ってきました。

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ノスタルジック感溢れるレンガ積みの要塞跡の写真をネットで見て、行ってみたいなと思ってたんです。でも、横須賀かー、遠いよなーとなかなか踏ん切りがつかず。とある休日に晴れるという予報を見て、よし、行くぞ!と気合いを入れて列車へと乗り込みます。

最寄りの横須賀中央駅からフェリーターミナルへ向かうと、乗車口には長蛇の列が。フェリー一台分に乗り切れないほどの人数……たぶん200人以上が並んでいたのでしょうか、時刻通りの便が出た15分後に臨時便が出発しました。

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猿島に到着すると、島内にはたくさんの人、人、人。どうやらリアル脱出ゲームが開催されていたようで、謎解きに取り組んでいるらしき人たちと多数すれ違いました。

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どうせ遠出をするのだから……と、オールドレンズのHelios 44-2とか、写ルンですライクに撮れるwtulensなんかも持参。色々なレンズで遊んでみよう、という試みです。

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wtulensを使ってある一定の条件で撮ると、画像全体が紫っぽくなる模様。
逆光気味の日影だから?理由はちょっとよく分からない。以下、不思議な色かぶりをしている写真はwtulensで撮ったものです。

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苔むしたレンガや自然を撮るなら、雨の日なんかも美しい写真が撮れるのかもしれませんね。

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レンガ造りの要塞跡は陽の当たりかたによって表情が大きく変わるので、訪れる時間を変えてみても面白いかも。

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今回はとにかく人が多かったので、次は人が少なそうな朝イチのフェリーに乗って猿島を訪れてみたいですねー。私の場合、5時過ぎには起きないといけませんが……!

猿島について

東京湾最大の自然島。猿島公園として、市の大半を横須賀市が整備しています。

アクセスは、京急本線横須賀中央駅から徒歩とフェリーで約30分ほど。 
横須賀中央駅からフェリー乗り場のある三笠桟橋まで、徒歩15分。 三笠桟橋から猿島までフェリーで10分。

フェリーは往復1300円、猿島入園料は200円。
あわせて1500円を三笠桟橋の切符売り場で支払います。

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横須賀中央駅からすぐそばにある、ディープな喫茶店

横須賀の「南蛮茶屋」は自衛隊&オタク要素と昭和の喫茶店の雰囲気が同居していた

前情報なしでふらっと立ち寄ったお店が当たりだと、得した気分になりますよね。

そんな風にして入った喫茶店が、想像以上の濃さでびっくりした。横須賀中央駅近くの三笠商店街の中にある、南蛮茶屋というお店です。 昭和な雰囲気とオタク要素が同居している不思議な喫茶店でした。 f:id:r-taro:20181010082636j:plain

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ようこそ南蛮茶屋へ

お店の入り口へと階段を上ると、黄色い標示板が。何だか見覚えのあるマークが見えるような?

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ようこそジャパリパークへ……!

いきなりけものフレンズの洗礼を受けました。こういうグッズも売ってたの?

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そして南鎌倉高校女子自転車部の比嘉夏海、秋月巴のパネル。海上自衛隊の帽子を被ってるのかわいいな。

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エッ、これは小林源文先生ですよね……!?

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画像では切れてるけど、絵の端に「ガルパンはいいぞ」って書いてあった。

昔ながらの喫茶店でちょっと休憩をするつもりが、思っていたのと違うことになってきた。面白い。

店内に入る

店内はウッディで落ち着いた作り、なのにオタク要素がじんわりと侵食しています。

店内に入ってまず目につくのが、マンガがぎっしりとつまった本棚。私が座った席の近くの本棚には、スプリガンやパイナップルアーミー、アップルシードなどの青年マンガが置いてありました。フリーWifiも利用可能なので、マンガ喫茶的な使い方をする方も多いのではないかと予想。

席につくと、透明なテーブルクロスの下にはステッカーがいっぱい。

こちらは島田フミカネ先生の自衛隊三人娘

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Cat Shit Oneのパッキーのステッカーも。

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自衛隊関連の書籍やポスターなどの自衛隊グッズが店内のあちこちにあるのは、常連に防衛大生や自衛官が多い証し。お隣の席には真っ白の制服に包まれた防衛大生がくつろいでいました。

ケーキセット

小腹が減っていたので、クリームチーズケーキとアイスコーヒーのセットを注文。650円。

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アイスコーヒーは甘味とクリームを入れるかたずねられます。コーヒーを甘くするのはあまり好きではないので、クリームのみで。

よくあるクリームのポーションが添えられてくるのかと思ったら、よい意味で裏切られたアイスコーヒー。甘味のないホイップされたクリームが乗っています。

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クリームチーズケーキはさわやかな酸味が効いていておいしい。

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時間を気にせずくつろげる隠れ家的なお店でした。 喫煙可能で分煙していないので、煙草が苦手な方はご注意ください。

店舗詳細

  • 南蛮茶屋
  • 住所:神奈川県横須賀市大滝町2-25 三笠ビル2F 
  • 営業時間:8時から21時
  • 定休日:水曜日

関連アイテム

『Cat Shit One』はベトナム編がやっぱり好きです。

南鎌倉高校女子自転車部』は、前にマンガをちょっと読んだことがあるくらいなので、続きも読んでみよう。

『犬は勘定に入れません』感想

コニー・ウィリス犬は勘定に入れません 上―あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎』を読みました。簡単に言うと、タイムトラベルものです。

犬は勘定に入れません(上)あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎

21世紀と20世紀を何度もタイムトラベルしすぎて過労で倒れた大学院生が主人公。療養のため19世紀へタイムトラベルをするが…… 。

どこでこの本のことを知ったのか忘れてしまったけれど、「トラベルしすぎて疲労困憊」という設定にぐっと心を掴まれたのは覚えている。乗り物であっちこっち行ったり来たりしても疲れるのに、時間を越えて移動するんだからぐったりしないわけがないよね。

読み始めの辺りは「この話は一体どう転がっていくんだ?」と、主人公と一緒に迷子気分。タイムトラベル疲れの療養先に選ばれた19世紀にたどり着いたはいいけれど、頼るはずの人物は見つからないし、成り行きで見知らぬ人の旅に同行するはめになるしで。そして、休むはずがろくに休めないという。

上巻の終わりの方で「なるほど、こういう話か」と何となく見えてきた。

そうなると気になるのが、主人公が関わることでかき回してしまった歴史の辻褄をどうやって合わせるのかということ。主人公がやることなすこと裏目に出てしまうけれども、果たしてどう決着をつけるのか。

何か仕掛けが実はあるのかと思ったら、エンディングへの道のりが想像以上に力業だった。そうなる運命だったと言えばそうなのかもしれないけど、これでいいのー!?と突っ込みを入れたくなってしまう。とはいえ、過程を楽しむ話だから、これはこれでいいのかもしれないね。

オマージュ元の本も併せて読んでみると、面白さが倍増するかもしれない。ので、注文してみた。