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『犬は勘定に入れません』感想


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コニー・ウィリス 『犬は勘定に入れません 上―あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎』を読みました。簡単に言うと、タイムトラベルものです。

犬は勘定に入れません(上)あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎

21世紀と20世紀を何度もタイムトラベルしすぎて過労で倒れた大学院生が主人公。療養のため19世紀へタイムトラベルをするが…… 。

どこでこの本のことを知ったのか忘れてしまったけれど、「トラベルしすぎて疲労困憊」という設定にぐっと心を掴まれたのは覚えている。乗り物であっちこっち行ったり来たりしても疲れるのに、時間を越えて移動するんだからぐったりしないわけがないよね。

読み始めの辺りは「この話は一体どう転がっていくんだ?」と、主人公と一緒に迷子気分。タイムトラベル疲れの療養先に選ばれた19世紀にたどり着いたはいいけれど、頼るはずの人物は見つからないし、成り行きで見知らぬ人の旅に同行するはめになるしで。そして、休むはずがろくに休めないという。

上巻の終わりの方で「なるほど、こういう話か」と何となく見えてきた。

そうなると気になるのが、主人公が関わることでかき回してしまった歴史の辻褄をどうやって合わせるのかということ。主人公がやることなすこと裏目に出てしまうけれども、果たしてどう決着をつけるのか。

何か仕掛けが実はあるのかと思ったら、エンディングへの道のりが想像以上に力業だった。そうなる運命だったと言えばそうなのかもしれないけど、これでいいのー!?と突っ込みを入れたくなってしまう。とはいえ、過程を楽しむ話だから、これはこれでいいのかもしれないね。

オマージュ元の本も併せて読んでみると、面白さが倍増するかもしれない。ので、注文してみた。