埼玉県・秩父エリアの入り口長瀞で始まる、平成最後の夏
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平成最後の夏は、長瀞で始まった
「山の方に行けば涼しいでしょ」と安易な考えで電車に乗ってみたら裏切られた。
いやほんと、長瀞は暑かった。
埼玉県・熊谷駅から秩父鉄道で一時間。秩父エリアの入り口長瀞❨ながとろ、と読む❩に涼を求めにいって惨敗した。
Googleに聞いてみたら、気温は36度だって。
長瀞は秩父盆地の北端に位置していて、盆地といえば暑いと相場が決まっている。
長瀞は裏切るもなにも、最初から暑いものだった。
それでは長瀞に涼を求めに行くのは間違いかというと、そうでもない。
秩父の赤壁とも呼ばれる❨らしい❩、長瀞渓谷でラフティングやライン下りなどのウォーターアクティビティを楽しむことができるんですね。
長瀞駅を出て線路を渡り、商店街を抜けた先、長瀞岩畳の入り口あたりにたくさんのゴムボートで混雑しているのが見える。
長瀞岩畳というのは、駅から徒歩5分くらいのところにある景勝地のこと。
荒川に沿って、平たい岩を積み重ねたような珍しい景色が600メートルほど広がっている。
高台からザブンと音がした。
ラフティングの民が次々と飛び込んでいく。
さすがに水はひんやりとしているようで、「わー!」とか「きゃー!」とか楽しげな声が聞こえてきた。
羨ましい。
同じ「濡れている」の状態でも、原因が違う。こっちは汗で服がびっしょびしょだ。爽快感とは真逆の方向にいる。
さすがに服のまま川に飛び込むのはよくないので❨頭がおかしいやつがいると思われても困る❩、せめて名物のかき氷で体を内側から冷やして帰ろうと思う。
駅と岩畳を結ぶ岩畳商店街にはかき氷が食べられる店がいくつかあって、それぞれの店舗でシロップに工夫を凝らしている。
これはパッションフルーツ。ほんのり甘酸っぱい。
胡瓜の漬け物やアユの塩焼きなんてのも商店街で売っている。熱中症の予防に塩分補給を、ということだろうか。
「思いっきり暑がって、水と戯れて涼む」のが長瀞だと考えれば、夏にこれほどふさわしい場所はないかもしれない。