千駄ヶ谷住宅跡地。新宿駅から徒歩10分の廃墟
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新宿の文化学園服飾博物館に立ち寄った後、甲州街道からふらっと脇道に入ると興味深いものを見つけた。
細い道の両脇に団地が5棟並んでいる。
表通りの喧騒が嘘のように、しんと静まり返っていて建物からは人の気配が全くしない。
団地の出入口には針金がいくつも渡されていて、あちこちに注意書きがぶら下がっていた。
そこに書いてあるのは、国有地であること、立ち入り禁止、監視カメラで撮影していることなど。 ずいぶんと物々しい。
侵入者防止のためなのか、建物はベニヤ板で塞がれている。
かつて住んでたこども達が遊んでいただろう遊具も、錆で赤茶色に染まっていた。
すっかり錆びていて何につかわれていたか分からない表示。使われなくなってからどれだけ経っているのか……。
なんで新宿のど真ん中に、こんな風に時が止まったかのような建物があるんだろう。
GoogleMapによると千駄谷住宅と記載があったので、その名前で検索してみる。
するとここは元々国家公務員の宿舎で、2011年の「国家公務員宿舎の削減計画」により廃止となった、ということが見つかった。
資料によると、廃止を決定した国家公務員宿舎は、5,046 住宅!都内だけも300以上の宿舎が廃止になったみたい。
それにしても新宿の一等地に建ったまま放置されているのはもったいないような気がしますね。