『山本まりこのオールドレンズ撮り方ブック』を読みました。オールドレンズ初心者向けだけど、レンズ沼に手招きされているかのような恐ろしい本だ……!❨でもそれが楽しい❩
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『山本まりこのオールドレンズ撮り方ブック』を読みました。 レンズのうんちくは少な目。「このレンズを使うと、こんな写真が撮れるよ!楽しい!!」という気持ちが伝わってくるよい本でした。
「オールドレンズとはどんなものかな?」と、これからオールドレンズに手を出してみたい方向けの書籍です。
著者の山本まりこさんはふんわりとした写真を撮られる方なので、そのような写真が気になる人にはドンピシャだと思います。
キッチリカッチリな写真が撮りたい人向けではないですね。
目次
書籍の目次はこちら
- オールドレンズを楽しむための基本テクニック
- 山本まりこが旅したオールドレンズ10本の物語
- オールドレンズの超基本ABC
オールドレンズを楽しむための基本テクニック
堅苦しいタイトルに反して、「まずはオールドレンズで遊んでみよう」というワクワクした気持ちになれる。
「邪魔に感じがちなゴーストやフレアも、積極的に取り込んでいこう」という姿勢はいいですね。ただ、狙って出すのもそれはそれで難しいのよね……。
おはよ。色々試してたら、ちっちゃい虹が出た🌈 pic.twitter.com/4ypP79CZur
— りさ (@risa_hmm) 2018年4月21日
山本まりこが旅したオールドレンズ10本の物語
10本のレンズで、国内外の10箇所を撮影してきたというものです。レンズとボディ、行き先の組み合わせは以下。
レンズ | ボディ | 旅先 |
---|---|---|
Industar61L/Z50mm F2.8 | SONY α7 Ⅱ | バンコク |
Asahi Opt. Super-Takumar50mm F1.4 | SONY α7 Ⅱ | チェンマイ |
Nippon Kogaku NIKKOR-S・C Auto 55mm F1.2 | SONY α7 Ⅱ | タイ北部 |
Ernst Leitz Wetzlar Summarit 5cm F1.5 | SONY α7 Ⅱ | 熊野古道 |
Canon New FD 50mm F1.4 | Canon EOS M10 | 埼玉県北本市 |
Zenit Helios 44-2 58mm F2 | SONY α7 Ⅱ | 沖縄県・久高島 |
LEITZ Elmar 3.5cm F3.5 | OLYMPUS PEN-F | 京都・郡上八幡 |
Ernst Leitz Wetzlar Summarit 5cm F2 | SONY α7 Ⅱ | 東京 |
Carl Zeiss Planar T 85mm F1.4 | FUJIFILM X-T1 | 千葉県浦安市 |
Carl Zeiss Jena MC Flektogon 35mm F2.4 | FUJIFILM X-T1 | 広島県尾道市 |
これらのレンズを選んだ基準は、「7万円以下で、癖の強いレンズ、柔らかい描写のレンズ」とのこと。
好きなレンズとそうでもない❨?❩レンズとで、文章の熱量が違うのはそれはそれでおもしろい。
このレンズだとこうなるという具体例が見られるので、オールドレンズに手を出してみたい人のよいガイドになるのではないでしょうか。
また、レンズ沼へ手招きしているとも考えることもできます。恐ろしいですね?
個人的にビックリしたのが「モネの池」の写真。「油絵!?!?」って混乱しましたね……。
オールドレンズの超基本ABC
この章を書かれているのは、山本さんとは別の方。
写真撮影をする上で必要なレンズの基礎知識や、カメラの設定方法がまとめられています。
全体を通して
「山本まりこと言えばエアリーフォト、エアリーフォトと言えば山本まりこ」な存在の方なので、名前を聞いたことがある方も多いでしょう。爽やかな青が印象的な、ふんわりとした写真を撮られる方です。
この本を読んで「あぁ、なるほど。山本さんの作品はこうしてできあがっていったのか」と納得。
でも、山本さんの写真のレシピを真似たような写真がインスタやTwitterにあふれかえっているのには正直辟易……。
この本で学んだ内容から、自分なりの方向性を見つけていくのがいいのではないかと思います。
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