日々のこと

読書と文具たまに旅行。趣味と仕事の両立が永遠のテーマ

『線路を楽しむ鉄道学』❨今尾恵介❩感想。特に鉄道の旅好きにおすすめです


【スポンサーリンク】

たまたま電子書籍がセールになってたのを見つけて購入した『線路を楽しむ鉄道学』が良かった。鉄道旅行好きな人が読むと、旅行中のお楽しみコンテンツがひとつ増えるんじゃないかな。

f:id:r-taro:20180920084845j:plain

話は線路の幅、勾配表示なと線路そのものを楽しむところから始まる。

そして、全国の急勾配区間をいかに越えていくか、小回りの利かない列車でどうカーブを曲がっていくかというマニアックなネタへと突入していく。

車窓から見える風景として扇状地天井川、V字渓谷に触れている章は、さすが鉄道好きの地図マニア、と言うしかない。熱の入りかたが違うな。

本書の〆は、鉄道が敷かれた目的は何だろうかという考察。

私鉄は事業を始めるために何らかの目的をもってルートが選定されたことが多いという。

例えば砂利や石灰、鉱石などを運搬するため、寺社仏閣への参拝客や地方の名産品を運ぶためなど。

そういったルーツを知ることで、車窓から見える風景がまた違ってくるかもしれない。

鉄道マニア向けの本かというと、「まぁそうかもしれないね……」と思う部分もあるけれど、地図や写真を交えながら説明が進んでいくので、話が掴めないというところはなかった。

東京都内を走る路線はもちろん、北海道から九州まで全国の路線の話が出てくるので、幅広い人が楽しめると思う。

乗ったことがある路線の話が出てくると「そうそう、そうなんだよ!」と、やっぱりテンションが上がりますよね……!

列車の旅のお供にぜひどうぞ。